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眠りの守り姫
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大人達が中を覗き込むと、
そこには一所に子供達が集まっていました。
そして、
その子供達の真ん中には女の子が横たわっていました。
女の子は、
誰が何度呼びかけても、
目を開けてはくれませんでした。
女の子は、永い眠りについたのです。
それから、大人達と子供達は幸せに暮らしました。
眠りについた女の子に守られて、
寒さに震える事も、空腹に苦しむ事もなくなりました。
けれど、女の子はずっと眠ったまま。
今でも、女の子は眠り続けているのです。
*** 眠りの守り姫 終 ***
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